8mm上映レポート①『ORDINARY SCENES AND RECURRING DREAMS』L.A上映

8mm上映レポート①
『ORDINARY SCENES AND RECURRING DREAMS』L.A上映


文:早見紗也佳



2017年4月29日
ORDINARY SCENES AND RECURRING DREAMS:Recent 8mm Films From Japan


会場:エコーパークフィルムセンター(echo park film center)

(http://www.echoparkfilmcenter.org)

LAを中心に、8mm16mmフィルムの撮影・現像のワークショップ、
教育映画の貸し出しや上映などを行う、非営利団体。

19182060_1353140508114950_2100125685_o.jpg


19182093_1353140658114935_1135718522_o.jpg


19204866_1353140498114951_1058508951_o.jpg





会場のEPFCは壁にはずらっと教育映画フィルムが並び、
DVDが並び、映写機やカメラなどなど、、、多くのもので埋め尽くされています。
いくつか、Tシャツや缶バッチなどオリジナルグッズもあり、
こころときめく素敵なスペース。


19238294_1880467892215168_224546932_o.jpg





キュレーション:西川智也 氏
(http://tomonarinishikawa.com/)


フジフィルムのシングル8、コダックのカラーリバーサルフィルムの生産終了してなお、
フィルムでの制作を続ける日本人作家にスポットをあてた8mmフィルムのプログラムです。


以下、上映作品と作家名。



『Wiggle』Haruka Mitani
『Tide』 Naoki Miyamoto,Miyae Yama
『On the Shore』Ryo Ishikawa
『A Dream of smoke Is』Madoka Kobata
『Spinning Light』Kayako Oki
『Water-soluble Doze』Masaharu Oki
『Tanning the film』Akio Hikage
『Drift』Ryo Ishikawa
『Vanitas』Yuriko Sato
『In These Days』Sayaka Hayami
『Fire Balls』Shintaro Kiyonari
『For Life:Plum,Bamboo,and Pine』Junhou Arai




19125525_1880467908881833_1386769597_o.jpg


司会進行は西川氏。

上映作家として、石川亮、早見紗也佳の2名が参加しました。






19204820_1880467878881836_1997877117_o.jpg


上映設備は、
映写機:ELMO GS-1200。

EPFC所有の映写機で、アメリカで持っているところは珍しいのだそう。
音はデジタル別出しでの上映を行いました。



上映会のイントロダクションとして、
シングル8の説明から始まり、
今現在の日本人作家が置かれている制作環境を西川氏が説明。


その後、
1時間程のプログラムを上映。

作家を踏まえてのトークへと移りました。



西川氏、石川、早見で、上映作品の説明や、制作方法について。

シングル8のカートリッジにスーパー8を詰め替えての活用や、
現像所が限られる今、自家現像を選択することについてなどの話をしました。


会場からは、
使用カメラや、フィルムでの制作を始めた経緯、
作家同士の出会いの場についての質問が出ました。



いくつかの質問後、
上映会はおひらきとなったのですが、


今回、このLAでの上映を振り返って感じることは、
「コミュニティ」の大切さです。

フィルムに携わっている方から、フィルムとは縁のない方まで、
客層はバラバラだったのですが、
だれでも受け入れるアットホームな居心地の良さや、
会場全体の、仲間意識のようなものを強く感じました。


EPFCのような、開らかれた「場」の大切さを実感し、
場を作り上げるスタッフのマンパワーにあてられるばかりでした。



上映後も話は尽きず、

片付け終わった会場では、おもむろに現像会が始まり、

スタッフによるマルチスクリーンでの新作お披露目会もおこなわれ、、、


あっという間に夜は更け、

いつまでも名残惜しい、
上映会の1日でした。


19181754_1353140281448306_267665821_o.jpg


19204971_1880467882215169_990026246_o.jpg







以下、余談。




余談①:今回の経緯



そもそも個人的な話なのですが、

EPFCは、
2016年6月にBLUM&POEで行われた、
エコ現像ワークショップに飛び入り参加して、
初めてコーヒー現像を体験させていただいたことで知りました。

コーヒー現像は、
市販の現像液の代用にコーヒーを使用します。
コーヒーに炭酸ソーダー、ビタミンCを加えることで、エコな現像液を作成。

ワークショップは、映画タイトルの撮影(本編はすでに撮影済み)から現像、
タイトルを本編につけて、生演奏付きの上映会まで。

完全暗室の中、水浴、現像、停止、定着をへて、
コダックのTri-X(モノクロリバーサルフィルム)をネガ現像しました。

黒がしまっていて、綺麗な現像の仕上がりだったのを覚えています。
コーヒーあなどれません。



また、

今回キュレーションしてくださった西川さんとは、
2016年冬のUPLINKでの上映会『ヒカルオンナvol.2』でのゲストキュレーター。

そこでの上映作品をこの度LAの上映会で、とお話をいただきました。



ご縁にご縁が重なり、
1年経って今回、今度は日本からLAのEPFCへ。

まさか彼らのホームでの上映会に参加し、再会できるとは思ってもみなかったのです。







余談②:上映会前日


EPFCで
Paul Clipson氏 (https://vimeo.com/user2911089)の上映会に参加。


多重撮影、イメージの反復による8ミリ、16ミリ作品の上映。

カラーもモノクロフィルムも隔てなく、
また違和感を持たせないスタイルに非常に惹かれました。



その日の懇親会は、近所の元映画館の建物だったという飲み屋さんに。

建物の跡がしっかり残っており、
飲みの席から映写室跡、またスクリーンがかかっていた壁がわかる内装。
(そしてお店自体、クラフトビールの数がとても多くて、とても美味しい。。。)


LA全体の感想として、
少し歩けば、何かしら映画にぶつかるそんな都市。さすがハリウッド。






余談③:L.Aの8mmフィルムの販売・現像


・Spectra
(http://www.spectrafilmandvideo.com)
8mm、16mmフィルムや編集機材の販売、現像サービス、スキャニングサービス など


・Pro8mm
(https://www.pro8mm.com)
8mm、16mmフィルムや編集機材の販売、撮影機材の販売・レンタル、スキャニングサービス など



現行生産のKodakのフィルムはもちろん、
Agfaのスーパー8カラーリバーサルフィルム(1カートリッジだいたい$45 ※現像代込み)や、
ORWOのレギュラー8モノクロリバーサルフィルムやネガフィルムも販売しています。(2017.04現在)

Pro8mmは、独自のパッケージデザインで商品を販売。
カメラや、スーパー8の詰め替えカートリッジ、オリジナルTシャツなども売っていました。

Spectraのレギュラー8は今ある限りでの販売みたいです。



19182140_1353140474781620_1132889198_o.jpg


19182193_1353140521448282_299870927_o.jpg