8mm上映レポート② 『!8 日常の境界』ニューヨーク上映

8mm上映レポート②

『!8 日常の境界』ニューヨーク上映 


 文:横江れいな



ロサンゼルス上映に引き続き、5月7日にニューヨークのブルックリンで
『!8日常の境界』プログラム上映が行われました。
今回のNY上映ではプログラムに2017年制作のの3つの新作を加えての上映。
海外で初公開ということで不安と期待感を募らせて上映を迎えました。

主催はブルックリンを中心にフィルムの上映やワークショップの活動をしているmono no aware
 http://mononoawarefilm.com


NY1.jpg



観客はmono no awareの活動に以前参加したことのある人や作家が多い。

mono no aware代表のスティーブとキュレーションの石川亮による挨拶が終わり上映が始まります。


NY2.jpg



スーパー8の規格が主流の海外の観客にはフジのシングル8ならではの
多重露光の表現が印象深く感じられたようです。

上映後には石川亮、横江れいな、宮本尚昭の3名の作家によるトークを行いました。


NY3.jpg



会場から出た質問は、日本でのベテランと若手作家間の交流についてや、
被写体となる自然と都市に対しての意識、映像他の芸術分野からのインスパイアについてなどで、
制作上のことに大きな関心を持ったようでした。

イベント後にはmono no awareのメンバーにNYでのフィルム制作の話を伺い、
互いの制作と活動について知ることができました。

今回フィルムに携わっている多くの方と知り合い、話を聞けて本当に有意義な機会でした。
現在8ミリフィルムの存続が危ぶまれる反面、制作に対しての前向きなDIYの姿勢は
日本でも海外でも変わらないということを強く感じました。
来るフィルムの復活にも増して、そうした姿勢を貫く仲間が各地にいるということこそが
8ミリの明るい行く末を示していると思いました。


~イベント基本情報~

2017/5/8(日)19:00~
Everyday Boundary - Connectivity Through Cinema w/Ryo Ishikawa
@Center for Performance Research

【上映プログラム】
「センター☆センター」徳永彩加
「3分56秒のモラトリアム」ムラカミ ロキ
「SHIBUYA X」NAGAO
「Park 4 Nicole」新宅 謙吾
「新しい夜」清成晋太郎
「あす、満ち欠ける」 宮本 尚昭・山 ミヤエ
「CHimchee」新井潤
「under current 」石川亮
「おともだち」早見紗也佳
「あおな」横江れいな
「影をなめすと」日景 文雄